授業について
学年によって画一的な指導をするのではなく、それぞれの成長・発達に見合った学びができるよう、オリジナルの教材を多用して日々柔軟に工夫しています。年齢関わりなく参加できる異学年オープン型の授業、さまざまな体験実習を重視。ときにはスタッフも一緒に授業を受け、生徒と対等に発言をしたり作品をつくります。進度や個性に合わせた個別・少人数メニューを組み合わせながらも、集団生活を通じて共に学び合うことを大切にしています。
スクール時間割
午前中は基礎科目、午後は総合科目です。
金曜日はほぼ月に1回「スペシャルフライデー」として、
一日を通して体験型の授業・行事が行われます。
(金曜日以外に変わることもあります)
基礎学習
[中学部]
中学1、2年生の学習内容習得を基本にしながら、3年生は進学にむけての準備も行います。日本語・社会・理科は一斉授業、数学や英語では理解度に応じて個別プリントを使います。選択タイムでは希望する科目を自習します。
[小学部]
教科によりグループまたは個別学習をベースにしています。生徒の希望によって中学部の授業に参加することもあります。
総合学習
午後は複数科目が合体したようなユニークな科目が並びます。小中学生が一緒に参加、ものづくり・野外活動などを通じて、環境や地域社会との接点を考えたり、応答しあいながら自分の考えや作るものを高めていきます。自分でテーマを決めて調べたり取り組んだことをまとめ発表する科目もあります。学生や社会人を講師に迎えるゲスト授業も行っています。
■人間科
社会の中の自分を見つめる科目。今起きている出来事を知り、生き方を考える「道徳」を含む授業です。最近のテーマは、家族、戦争、ペットなど。自分の考えを書き、話し、他の生徒の意見も聞きながら、人間が生きていく上で大切なことを全体で共有します。
■ やってみる科
夕張スクール時代から続く「自由が丘らしい」科目のひとつ。個人やグループでやってみたいことを選び、自分で調べ準備しながら、実験、音楽、ものづくり、スポーツなどを行い発表します。テーマは「爆発実験」「フランス料理」「ダンス」「バンド演奏」「絵本づくり」「壁修理」など。
■ 表現科
芸術分野で自分らしさを表現する科目。現在は絵や工作など美術系を中心に授業を行っています。上手につくることを目標にするのではなく、楽しみながら自由に創作することを大切にしています。3学期は卒業の集いに向けてみんなで協力しながら、パフォーマンスや壁紙などにチャレンジします。
■ 地球に生きる科
理科・社会を総合した科目で、生命・環境・文化を軸に地球社会について学びます。最近の授業テーマは、中学生を対象に新聞記事を読んで日本と外国の関係を考える、火山噴火について知る、エゾシカと生態系の問題などです。
■ 体験ものづくり
2014年度に始まった科目で、人間が生きるために獲得してきた技術を体験することで、身近なものに秘められた科学を学びます。例えば「織物」をテーマに綿花を育て、手作りの織機で布づくりを体験。また「紙が生まれる前どうやって記録をしてきたか」を知るために、墨と竹簡づくりを行いました。
スペシャルフライデー
■ 外に出てみる科
文字通り教室から外に飛び出す授業です。地域を歩いて回ることで、身近な自然や郷土の歴史、産業、地理などを体感します。帰って来たら壁新聞型のガイドマップを制作。目、耳、手、足など、身体を総動員して、生徒が共通して持つ「知識の土台作り」を行い、他の科目に活かしていきます。
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■ 食育
調理方法を学ぶだけではありません。話し合ってメニューを決める、予算に合わせて計画を立てる、実行する、そしてみんなでおいしく食べる。生徒たちにとって、どれもが意外に大きなチャレンジです。魚の解剖を兼ねた調理、農業実習の収穫調理など、総合学習的要素の大きい食育も行います。
ミーティング
スクールは生徒・スタッフが一緒になって運営します。決めごとや改善が必要な場合はその都度ミーティングを行います。修学旅行の行き先など、年間行事の企画はスタッフの助けを受けながら生徒が自分たちで決め、役割を分担します。